天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
教室に戻ったものの、やはり好奇の視線からは免れない。

気まずいまま授業を受けるアリスカ。

何より啓太や幸福体質少女が一緒のクラスというのはやりづらい。

二時間目、三時間目、四時間目と終わり、昼休み。

「アリスカさん」

ネコミミメイドが彼女の席に歩み寄ってくる。

「この雰囲気では昼食がとり辛いでしょう。生徒会長の計らいで、生徒会室をお貸しすると仰っておられますが」

「…ううん、いいの。有り難うって伝えておいて」

ネコミミメイドに微笑みかけ、アリスカは教室を出て行く。

…啓太には、声をかけないままに。

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