天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
仲間が皆支えてくれる。

皆心配してくれている。

なのに。

(何であんな話題出しちゃったんだろう…)

廊下を歩きながらアリスカは後悔する。

気遣って、その話題には触れずにいてくれたのに、自分から台無しにしてしまうとは…。

自分の啓太への依存加減に情けなくなってくる。

他人を避け、努めて関わり合いを避け。

無意識のうちに辿り着いたのは、天神学園図書室だった。

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