天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「じゃあ私行くから」

手を振って啓太と別れたショーナは。

「それでさぁ」

擦れ違い様に、歩いていた女子生徒二人組と肩がぶつかってしまう。

「あ、ごめんなさぁい」

軽く謝って去って行く二人組。

しかし。

「な、な、な…何してくれとんじゃあぁあぁあっ!」

実はショーナにとってはそれどころの騒ぎではなかった。

(やばい!着替え!ここから更衣室まで走って間に合うかっ?)

『変身』してしまう前に、急がないと。

このままでは某女装男子ばりの変態と誤解されてしまう。

ショーナは陸上部ばりのダッシュで更衣室へと急いだ。

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