天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
その頃、学食。

「雛菊ちゃんは?」

ピロシキを一口食べながらアリスカが言う。

よく毎日ピロシキばかりで飽きないものだ、流石ロシア人。

『今メニュー注文に行ってますよ』

小夜は今日も母親お手製の弁当。

たまには自分で作る事もあるらしいが、寒い日は早起きできなくて母親に頼むらしい。

とりあえず雛菊が戻るのを待ちつつ、食事をすすめていると。

「きゃあぁああぁあぁあっ!」

学食の入り口辺りで聞こえる雛菊の悲鳴。

しかし、何かに襲われたような悲鳴ではなく、寧ろ黄色い悲鳴というべきか。

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