天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「!」

ようやく社会科教材を片付け終わり、しまじろうに白衣のポケットのお菓子を勧められていた啓太は、校内に響く悲鳴にハッとする。

「アリスカさんの声だ!」

「えっ?」

目を丸くするしまじろう。

確かに悲鳴が聞こえたが、先程の悲鳴が誰のものかまで特定する事は、しまじろうには出来なかった。

(どんだけアリスカの事よく知ってんだ、コイツ)

啓太のアリスカ溺愛ぶりに、しまじろうは内心舌を巻く。

そして、しまじろうに挨拶もなく。

「あっ、おい!」

啓太は廊下を走り始めていた。

廊下は走るな、と注意する暇もない。

それにしても。

「やれやれ…」

しまじろうは頭を掻く。

「ホントに始めたのか…お節介だよなぁ、おばぁの奴…」

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