天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
リコはその俊足を生かして猫又を撹乱。

アリスカから気を逸らさせると同時に、猫又の気を引いて隙を作り出す。

無論危険な行為だ。

如何に素早いとはいえ、所詮は人間のレベル。

猫又の、猛獣を更に超越する身体能力の前では、いつまでも逃げられるものではない。

それでも。

「アリスカさん!」

啓太は叫ぶ。

「僕が囮になりますから…今のうちに逃げるなり、コイツを仕留めるなり…あうっ!」

言いかけた所で、猫又の爪の一撃が啓太の頬を掠めた。

「っっ!」

口元を覆い、息を呑むアリスカ。

信じられない!

あの気弱な啓太が、あんな…。

「勇気ある行動のつもりっ?無謀よ!命知らず過ぎるよ!啓太ぁっ!」

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