天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「入魂の作品だからよ、そのまま処分するのも惜しくてよぉ」

温かいコーヒーとミルクティーを買ってきた功刀が声をかける。

「解体して、一部はここに置かせてもらってんだ」

ほい、とミルクティーを差し出す功刀。

「有り難うございます…」

グズグズと鼻を鳴らしながら、アリスカはそれを受け取った。

「しっかし何だな…」

功刀はコーヒーを啜りながら言う。

「弱ったアリスカと二人きり…こりゃあ口説くにゃもってこいのチャンスだよな…啓太なんざぶん殴って黙らせりゃいい事だし」

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