俺はその時、どう行動するか。
「いっ痛っっっ!!!」


「きゃあああああ!だ、大丈夫ですか悠人さんっ!」




すぐさま綾音が駆け寄ってきてくれたが、俺は背中の痛みよりもその綾音の裸に目を奪われて動けない。



慌てて駆け寄ってきた綾音は身体を隠すことすら忘れてしまっている…。




「あ…綾音…た…タオル…」


「え…?!」




綾音は俺の視線をたどるようにして自分の裸を見た。




「きゃああぁあああ!!!!!!!!」



バシィィイイン!!



「ぐ、ぐぇえ!!」





真冬の静かな北海道の秘湯に、綾音の平手の音が響く。


あまりにもいい音がなったため、一瞬で綾音も我に返った。




「ご、ご、ごめんなさい!つい手がっ!悠人さん大丈夫ですか!?」



綾音はタオルと手で身体を必死に隠しながらオロオロしている。


俺は打たれた左頬を押さえながら、なるべく綾音を見ないように答えた。



「イテテ…だ、大丈夫だよ…てか、なんで混浴?」


「わ、わかんないです!!」


「わかんない?あ、綾音が男女別浴だって…」


「だ…だって雑誌の項目には男女別のとこに印が…あ…あったような…気が」




あったようなって…なんだよそれ!


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