俺はその時、どう行動するか。
「も…もう……とにかく綾音は早く温泉に入りな!風邪引いちゃうよ!」




俺は雪の上にしりもちをついた姿勢からなんとか起き上がろうとする。




「え?ゆ、悠人さんは?」


「俺は一緒には入れないよ。俺はいいから…さ、外で待って…る」




ようやく立ち上がると背中や手足が雪まみれで霜焼けのように赤くなっていた。


ハプニングに寒さを忘れていたが…徐々に体がガタガタ震え出す。




「は…裸見ちゃってごめん…ね。じ…事故だから…そ…れじゃあ」



俺は再び更衣室へ戻ろうとした。


しかし、




「だ…駄目ですよ!凍死します!…悠人さんもお湯に浸かって下さい!」



綾音は俺の腕を掴むとグイグイと秘湯に引っ張った。




「あ…綾音…まずいって…」


「今はもう言わないでください…!わ…私もすごく寒いんです!とにかく二人とも温まらなきゃ…!」





そして気付けば、俺と綾音は一緒に温泉に肩まで浸かっていた。




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