BLack†NOBLE



 薄く開いていた瞳が、徐々に力を失っていく。



『受け入れ許可がおりました! あと三分で着陸します!』




『蔵人……』



 冷静な自分が恐ろしい。蔵人がいなくなった後の組織の構想を計算しはじめた自分が情けない。


 ゆっくりとした時の中で、蔵人の黒髪がその顔を隠す。








 全ての感情が静止した。













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