BLack†NOBLE

「茉莉果!」



 俺たちは、二人で一つになろうと誓い。互いの愛をゆるぎないモノにしようとした。



一生を共に過ごし
一生を彼女に捧げ


彼女の為に生きて
彼女の為に働き
彼女の為に泣き
彼女の為だけに笑う




「茉莉果お嬢様……」



 朝日の射し込む、静かな寝室。窓からフィレンツェの街並みが一望できる部屋だ。


 白いレースがかかる天蓋つきの大きなベットに、彼女は仔猫みたいに丸くなって、静かな寝息をたてていた。




 何にかえても守りたいのは彼女だけだ。








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