BLack†NOBLE


『……Buon giorno  il mio fratello minore RUI!』


 アイツ! やっぱり付けてきたのかっ!



「しまった……お嬢様っ!」


 何も知らずに墓前に手を合わせている彼女を、後ろから抱き締めた。


 パァン! パン!


 何かが弾けるような嫌な音が耳に入り、ショッピングバックが散乱した。



 誰もいないと確認したはずだったのに───



「柏原っ!?」

「……っ!」


 両手で大切な彼女を強く包み込む、俺も体を屈めた。


「なにっ! 柏原? 今のなんの音?」



 守らなければならないと、用心していたのに……



 こんな危険な場所にくるべきではなかった……




 発砲音のした方を、鋭く睨み付ける。



 俺は、何度奴の顔を睨み付けてきたのだろう?

< 25 / 509 >

この作品をシェア

pagetop