BLack†NOBLE
『……Buon giorno il mio fratello minore RUI!』
アイツ! やっぱり付けてきたのかっ!
「しまった……お嬢様っ!」
何も知らずに墓前に手を合わせている彼女を、後ろから抱き締めた。
パァン! パン!
何かが弾けるような嫌な音が耳に入り、ショッピングバックが散乱した。
誰もいないと確認したはずだったのに───
「柏原っ!?」
「……っ!」
両手で大切な彼女を強く包み込む、俺も体を屈めた。
「なにっ! 柏原? 今のなんの音?」
守らなければならないと、用心していたのに……
こんな危険な場所にくるべきではなかった……
発砲音のした方を、鋭く睨み付ける。
俺は、何度奴の顔を睨み付けてきたのだろう?