BLack†NOBLE

 彼女の両腕が俺の首に絡まる。額をつけると頬を膨らました。

 可愛いすぎて泣けてくる。細い腰に手を添えて、また唇を奪う。



「日本に帰ってくれるか?」


「嫌!」


「え……?」



 素直に頷いてくれると予想したのに、流石は紫音茉莉果だな。


「絶対に嫌よ! 訳わかんない。帰るわけないじゃない」


「だから俺は!」


「私が好きなんでしょ?」


「それは……」



 そうだけど、だからこその話をしてるんだろうが!




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