BLack†NOBLE
 
 一気に下着を剥ぎ取ると、「いやぁ! 待ってよ!」と抗議の声があがる。


「ランプ消して!」





「嫌だ。今から本気だと言ってるだろう。文句あるのか? 今夜は全て暴いてやる」



「うっ……多重人格男! マフィアバージョンは、本当にメチャクチャね!」



 首に絡み付いていた黒いタイを引き抜くと、彼女の白い両手をグルグルと縛り上げていく。


「いやっ!」


 泣き声も可愛らしいな。背筋がぞくぞくする。


「こうされると嬉しいんだろう? 今夜、期待に応えて滅茶苦茶にしてやる。楽しめよ?」



 混沌とした思想と強さが好きだ。

 可愛らしい表情が艶めく一瞬が好きだ。

 執事と主という身分を越えて、さらにマフィアになった俺を受け入れた貴女を信じ守る。




< 305 / 509 >

この作品をシェア

pagetop