BLack†NOBLE


『レイジ! レイジいるか?』


 すぐに部屋の扉が開いた。


『はい、瑠威様』


『ミラノのクラブにいく。今の話聞いてたな?』


『はい。先代の時からの知人はクロード様は最も大切に付き合いを続けておられますよ。そちらの件は、私のほうで引き受けましょう』


 レイジがにこりと微笑む。対してカルロは不気味な笑いを続ける。

『お前が気をつけないとならないのは、メルフィス内部もだ。ミラノで何をされるかわからないぞ? 

 いつ頭蓋骨に銃弾撃ち込まれてもいいように心構えしとけ。可愛い彼女と別れたくないだろ』


『ああ、別れたくないな。

 できればコッグとグレコの頭蓋骨を打ち砕いてくれれば助かるが』


 すーっと息を吸い込むと、パチパチと音をたてて葉が焼ける。


 
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