BLack†NOBLE
俺もレイジと一緒に部屋を出る。
『ミラノへは、いつ出発できるんだ?』
『はい、すぐにでも』
レイジが目をギラリと光らせた。丁寧な言葉使いや気づかいをするけど、レイジも所詮はマフィア。
『コッグたちを心底恨んでるのは瑠威様だけではございません。私も、カルロも佑様には世話になりました。
カルロは、あれであなたのことを本気で心配しています。どうか信じてください』
父親は、この組織でどんな役割をしていたのだろう……母親は何をどこまで知っていたんだろうな。
『信じる』
『ありがとうございます』