BLack†NOBLE

 俺もレイジと一緒に部屋を出る。


『ミラノへは、いつ出発できるんだ?』


『はい、すぐにでも』


 レイジが目をギラリと光らせた。丁寧な言葉使いや気づかいをするけど、レイジも所詮はマフィア。


『コッグたちを心底恨んでるのは瑠威様だけではございません。私も、カルロも佑様には世話になりました。

 カルロは、あれであなたのことを本気で心配しています。どうか信じてください』


 父親は、この組織でどんな役割をしていたのだろう……母親は何をどこまで知っていたんだろうな。


『信じる』


『ありがとうございます』

< 325 / 509 >

この作品をシェア

pagetop