BLack†NOBLE
女が足を組み替えた。予め計算されたような仕草。彫りが深く綺麗な顔をしている。
いい遊び相手が見つかったな。酒を飲ませて相手がその気になれば、部屋でも探すか。でも、この女は今すぐにでもOKを出しそうな雰囲気だな。
甘いマティーニのグラスに唇をつけて少し口に含む、セクシーさを強調した仕草もお手のものだな。
回転しているホイールのポケットにボールが落ちた。女はチップを没収されて、俺のチップは三倍になる。
『負けちゃった』
『ヨーロピアンスタイルのルーレットには穴があるんだ。確率の問題で、どこかに一定の額をベットしていれば一晩中遊んでいられる法則がある』
ディーラーは肩をすくめて『お客さん、困りますよー。そんな法則広めないでくださいね』と笑った。
『それって、あなたと一晩中遊んでいたらわかるの?』
『教えてくれ、って頼まないんだな?』
『それじゃつまらないじゃない。いい男とは長く楽しみたいから』