BLack†NOBLE

 だけど、今はそれどこれではない。

 俺は、浮き足たつ思いで自分の部屋に入り、クロード様の贈り物を紐解いた。




『Ti……amo!?』



 出てきたものは、ハートの形をしたチョコレート。その上には、『Ti amo(愛してる)』のメッセージつきだ……





『クッ……クロード様?』


 まさか……!?




 いや……



 まさか……!?



 確かにボスには、特定の女性はいない。 いつも残酷なまでに扱い、捨ててきた女ばかりだ……

 最近では、『女って、どんないい女抱いても大した違いってないんだな』と嘆いていた……



 いや
 まさか!?


 これは彼からのSOSのサインなのかっ!?



 部屋の扉がノックされる。


『レイジ、言い忘れた。会食の用意もしとけ。腹が減ると、人は苛立つからな』



 その人は、声までもが美しい……




『はいっ! これからも誠心誠意仕えさせていただきますっ! クロード様』



『…………あっそ、よろしく』



 この素っ気ない素振りが、照れ隠しだと何故気がつかなかったんだろうか?


 俺もボスを心の底から溺愛しているんだ! 他の誰よりも!


後日談レイジside
THE END(笑)


 アリシアが落としたチョコですがそこに確かに愛が存在した(笑)
< 462 / 509 >

この作品をシェア

pagetop