とけないゆき
「ももね、もっと高野くんについて知りたいの。」




百花にしては結構大人びた口調で、




私は応援しようと決めた。



「百花なら絶対、うまくいく!」



私は百花が好き。


大事な友達には、より笑って過ごせる時間が増えてほしい。


だから、高野にも百花を好きになってほしい。



「ありがとう。今日、話しかけてみようと思うんだ!」




満面の笑みで百花は隣の高野のほうを向いた。



そして話しかけた。



高野は少し驚いているようだったが、百花と楽しく話していた。



その光景が、私にとってもほほえましくて



高野に腹立ったことなんて忘れそうだった。
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