優しい手①~戦国:石田三成~【完】
「政宗さん…どこ?」
荒々しい足音を頼りに廊下を歩いているうちに、前を行っていた足音が引き返し、目の前に立った。
「政宗さん、ごめんね?私また未来のこと…」
「…桃姫は悪くない。すまぬ、大声を出してしまった」
大きな手で手を引かれ、おそらく隣の部屋に連れ込まれると、灯篭に火をともす音が聴こえた。
「…桃姫、今一度聞きたい。愛が…俺の正室になるのか?」
いつになく真剣な政宗の声にはもうこちらも真剣に答えるしかなく、桃が頷くと、盛大なため息が聴こえた。
「愛か…。い、いやだがしかし!俺の正室になるのは桃姫、そなただ。今そなたの目が見えたならば、俺の右目を見せてやるのに」
「駄目だよ愛姫さんが悲しむよ?ふふ、政宗さんって乱暴者に見えて、不器用なだけなんだね。私の時代では政宗さんと愛姫さんは仲良しで、それで…」
「そんな話は聞きたくない。俺は、俺は天下を獲りたいのだ!桃姫、そなたが傍に居てくれれば天下にさらに手が届く。それに、愛い奴だと思っているぞ」
――はぐらかすようにして桃を腕に抱き寄せると、一目惚れした桃の太股に大きな手を這わせた。
「ちょ、政宗さん…!」
「謙信がいいのか?それとも三成なのか?桃姫よ、越後へ入っても俺は諦める気は毛頭ないからな。それに愛の話は金輪際するな」
今までなりを潜めていた政宗が深く唇を重ねてきた。
一番情熱的で激しく、舌は休むことなく動き続けて桃の自由を奪い、声を上げさせた。
「や…っ」
「愛い奴め、今ここで俺の下にさせてその可憐な声をあ奴らに聞かせてやりたいぞ。この独眼竜は貴き昇り龍。空のようにどこまでも突き抜ける快感を与えてやる。近いうちにな」
首筋に顔を埋められてまた声を上げそうになった時――
「伊達政宗!俺の母上に何をしている、今すぐここを開けろ!」
景勝の吠え声が轟き、盲目の桃は景勝の顔を知らないわけだが、その迫力ある低音ボイスだけで腰砕け状態になってしまう。
「ちっ、邪魔が入ったな。姫、もう一度言っておくが愛とは何でもない。故に愛の話は絶対にするな。俺たちは…何でもない」
その声は、“とても気になる”という響きに満ちていた。
荒々しい足音を頼りに廊下を歩いているうちに、前を行っていた足音が引き返し、目の前に立った。
「政宗さん、ごめんね?私また未来のこと…」
「…桃姫は悪くない。すまぬ、大声を出してしまった」
大きな手で手を引かれ、おそらく隣の部屋に連れ込まれると、灯篭に火をともす音が聴こえた。
「…桃姫、今一度聞きたい。愛が…俺の正室になるのか?」
いつになく真剣な政宗の声にはもうこちらも真剣に答えるしかなく、桃が頷くと、盛大なため息が聴こえた。
「愛か…。い、いやだがしかし!俺の正室になるのは桃姫、そなただ。今そなたの目が見えたならば、俺の右目を見せてやるのに」
「駄目だよ愛姫さんが悲しむよ?ふふ、政宗さんって乱暴者に見えて、不器用なだけなんだね。私の時代では政宗さんと愛姫さんは仲良しで、それで…」
「そんな話は聞きたくない。俺は、俺は天下を獲りたいのだ!桃姫、そなたが傍に居てくれれば天下にさらに手が届く。それに、愛い奴だと思っているぞ」
――はぐらかすようにして桃を腕に抱き寄せると、一目惚れした桃の太股に大きな手を這わせた。
「ちょ、政宗さん…!」
「謙信がいいのか?それとも三成なのか?桃姫よ、越後へ入っても俺は諦める気は毛頭ないからな。それに愛の話は金輪際するな」
今までなりを潜めていた政宗が深く唇を重ねてきた。
一番情熱的で激しく、舌は休むことなく動き続けて桃の自由を奪い、声を上げさせた。
「や…っ」
「愛い奴め、今ここで俺の下にさせてその可憐な声をあ奴らに聞かせてやりたいぞ。この独眼竜は貴き昇り龍。空のようにどこまでも突き抜ける快感を与えてやる。近いうちにな」
首筋に顔を埋められてまた声を上げそうになった時――
「伊達政宗!俺の母上に何をしている、今すぐここを開けろ!」
景勝の吠え声が轟き、盲目の桃は景勝の顔を知らないわけだが、その迫力ある低音ボイスだけで腰砕け状態になってしまう。
「ちっ、邪魔が入ったな。姫、もう一度言っておくが愛とは何でもない。故に愛の話は絶対にするな。俺たちは…何でもない」
その声は、“とても気になる”という響きに満ちていた。