優しい手①~戦国:石田三成~【完】
はっと目を覚ました時…隣に三成は居なかった。
…身体のあちこちが痛い…。
三成にヴァージンを捧げたことを思い出して、全身が熱くなる。
「ああ私…またとんでもないことを…」
史実の人物と特別な関係になってしまった――
もう完全に後戻りができなくなって、
腰を摩りながら立ち上がると、汗まみれの身体を綺麗にするために途中誰とも会わないように気を付けながら湯殿に着いて、身体を洗い流す。
「…三成さん………謙信さん…」
三成の手を選んだが…
どうしても頭にこびりついて離れない謙信の存在。
もう、知っていた。
謙信と魂が繋がっていることを――
毘沙門天に呼ばれてこの時代に来たかどうかはわからないが、確かに謙信とは縁を感じていた。
「怒ってるかな…怒ってるよね…」
あんなに優しい人が一体どんな反応をするか…
想像するだけでも怖かったが、選んでしまったものは仕方ない。
「怖い…怖いよ…っ」
浴槽の中で膝を抱え、うずくまりながら涙が止まらなくなって、三成に抱かれたらきっと三成のことでいっぱいになると思っていたのに…
違った。
――それから桃は1時間ほどそうして泣いて、冷たい水を頭から被って頭をすっきりさせると、ゆっくりと歩き、謙信の部屋の前に着いて…襖の前で座った。
「入っておいで」
謙信から声をかけられてびくっと身体が引きつると、躊躇して手が動かなくて、俯いて黙っていると…
「ふふ、つらそうな顔してるね。君が選んだことなのに」
頭上から降ってきた苦笑まじりの声にも顔を上げられず唇を震わせていると、膝を折って目の前にしゃがんだのが見えて、ようやく顔を上げた。
謙信は…いつものように優しく、微笑んでいた。
「どうしたの?女子としての幸せを掴んだというのに…そんな顔をしちゃ駄目だよ。私にはもう、君にあげられるものがこれ以上何もないから」
「っ、謙信さ…」
「…駄目だったら。どうしてそんな顔で私を見るんだ…」
――ぎゅうっと抱きしめられた。
途端また涙が溢れて止まらなくなって、ただただ謙信の細い身体に抱き着いた。
…身体のあちこちが痛い…。
三成にヴァージンを捧げたことを思い出して、全身が熱くなる。
「ああ私…またとんでもないことを…」
史実の人物と特別な関係になってしまった――
もう完全に後戻りができなくなって、
腰を摩りながら立ち上がると、汗まみれの身体を綺麗にするために途中誰とも会わないように気を付けながら湯殿に着いて、身体を洗い流す。
「…三成さん………謙信さん…」
三成の手を選んだが…
どうしても頭にこびりついて離れない謙信の存在。
もう、知っていた。
謙信と魂が繋がっていることを――
毘沙門天に呼ばれてこの時代に来たかどうかはわからないが、確かに謙信とは縁を感じていた。
「怒ってるかな…怒ってるよね…」
あんなに優しい人が一体どんな反応をするか…
想像するだけでも怖かったが、選んでしまったものは仕方ない。
「怖い…怖いよ…っ」
浴槽の中で膝を抱え、うずくまりながら涙が止まらなくなって、三成に抱かれたらきっと三成のことでいっぱいになると思っていたのに…
違った。
――それから桃は1時間ほどそうして泣いて、冷たい水を頭から被って頭をすっきりさせると、ゆっくりと歩き、謙信の部屋の前に着いて…襖の前で座った。
「入っておいで」
謙信から声をかけられてびくっと身体が引きつると、躊躇して手が動かなくて、俯いて黙っていると…
「ふふ、つらそうな顔してるね。君が選んだことなのに」
頭上から降ってきた苦笑まじりの声にも顔を上げられず唇を震わせていると、膝を折って目の前にしゃがんだのが見えて、ようやく顔を上げた。
謙信は…いつものように優しく、微笑んでいた。
「どうしたの?女子としての幸せを掴んだというのに…そんな顔をしちゃ駄目だよ。私にはもう、君にあげられるものがこれ以上何もないから」
「っ、謙信さ…」
「…駄目だったら。どうしてそんな顔で私を見るんだ…」
――ぎゅうっと抱きしめられた。
途端また涙が溢れて止まらなくなって、ただただ謙信の細い身体に抱き着いた。