優しい手①~戦国:石田三成~【完】
何度抱かれたか――
いつもの冷静さをかなぐり捨てた三成の愛し方は桃の思考を完全に奪って、駄目にさせた。
まだ愛し足りない三成は桃の背中に唇を這わせて、びくびくと身体が震える。
「そなたは俺をまだ愛してくれているか?聞かせてくれ」
「私は…私も、同じ、だよ…!でも…」
「謙信も、か」
選べないから元の時代へ帰ることを選んだのに――
責められても仕方がなくて、三成の背中に腕を回して綺麗な鎖骨にキスをした。
「私…もう戻るね。謙信さんの所に戻らなきゃ…」
三成と謙信に寄せる想いは拮抗している。
が、戻るべき場所は謙信の傍だと感じている。
毘沙門天。
2人を繋いでいる軍神。
一緒に居ると、ずっと昔から知っているような気持ちになる人。
「…最初で最後、か。桃、俺に触れたければ言え。思うようにしてやる」
浴衣を着直して起き上がった桃に三成は背を向けた。
「三成さん…?」
「…こっちを見るな。俺はまだ…そなたが足りぬのだ。…意味がわからぬなら早くここから去れ。でないと…続きをするぞ」
「!あ、え、えっと…じゃあ三成さん…おやすみなさい…」
逃げるように部屋から出て、ぺたぺたと脚を鳴らしながら1度湯殿で身体を洗い、そして自室に戻る、政宗が転がっていた。
…完全に寝入っている。
「なんで私の部屋に居るの?謙信さんは?」
隣の部屋を覗いても、居ない。
謙信が1人になりたい時に使う部屋へ行くと、行燈の灯りひとつで政宗と同じように寝転がっていた。
「謙信さんも寝ちゃったのかな」
「寝てないよ。君が居なくって酒が不味く感じたよ。…三成のところでしょ?」
手を差し伸べられて隣に座りながら素直に頷き、その手を握ると…ほっとして、同じように隣に寝ころがる。
「怒る?」
「怒らないよ。私がそれでもいい、って言って昨晩君を抱いたんだから、怒れるはずがない。でも戻って来てくれた。そう思っていいの?」
「…わかんない。でも…一緒に寝てくれる?」
「もちろん」
戻って来た、と思った。
いつもの冷静さをかなぐり捨てた三成の愛し方は桃の思考を完全に奪って、駄目にさせた。
まだ愛し足りない三成は桃の背中に唇を這わせて、びくびくと身体が震える。
「そなたは俺をまだ愛してくれているか?聞かせてくれ」
「私は…私も、同じ、だよ…!でも…」
「謙信も、か」
選べないから元の時代へ帰ることを選んだのに――
責められても仕方がなくて、三成の背中に腕を回して綺麗な鎖骨にキスをした。
「私…もう戻るね。謙信さんの所に戻らなきゃ…」
三成と謙信に寄せる想いは拮抗している。
が、戻るべき場所は謙信の傍だと感じている。
毘沙門天。
2人を繋いでいる軍神。
一緒に居ると、ずっと昔から知っているような気持ちになる人。
「…最初で最後、か。桃、俺に触れたければ言え。思うようにしてやる」
浴衣を着直して起き上がった桃に三成は背を向けた。
「三成さん…?」
「…こっちを見るな。俺はまだ…そなたが足りぬのだ。…意味がわからぬなら早くここから去れ。でないと…続きをするぞ」
「!あ、え、えっと…じゃあ三成さん…おやすみなさい…」
逃げるように部屋から出て、ぺたぺたと脚を鳴らしながら1度湯殿で身体を洗い、そして自室に戻る、政宗が転がっていた。
…完全に寝入っている。
「なんで私の部屋に居るの?謙信さんは?」
隣の部屋を覗いても、居ない。
謙信が1人になりたい時に使う部屋へ行くと、行燈の灯りひとつで政宗と同じように寝転がっていた。
「謙信さんも寝ちゃったのかな」
「寝てないよ。君が居なくって酒が不味く感じたよ。…三成のところでしょ?」
手を差し伸べられて隣に座りながら素直に頷き、その手を握ると…ほっとして、同じように隣に寝ころがる。
「怒る?」
「怒らないよ。私がそれでもいい、って言って昨晩君を抱いたんだから、怒れるはずがない。でも戻って来てくれた。そう思っていいの?」
「…わかんない。でも…一緒に寝てくれる?」
「もちろん」
戻って来た、と思った。