契約恋愛~思い出に溺れて~
流れるように過ぎて行く夜景を眺めながら、達雄に想いを馳せる。
昨日の話の続きかしら。
プロポーズされた綾乃ちゃんに、更に何かあった?
飲めないんだから最初から飲まなきゃいいのに。
一つ溜息をついて苦笑する。
これじゃまるで母親だ。
「お世話様」
タクシー運賃を払って、夜の街に身を乗り出す。
直に22時半になる、というような時間だ。
なんとなく足早に【Hellebores】を目指した。