契約恋愛~思い出に溺れて~
それを見て、私は英治くんを一睨みする。
「……達雄に話してなかったの?」
「うんまあ、色々とね。まあ座ってよ。説明するから」
「うん」
促されるように達雄の隣に座る。
彼は私をちらりと見て、目を伏せた。
何よ、態度悪い。
こういうところが達雄は子供みたいだ。
言いにくいことがあるのに決まってる。
「何から教えてくれる?」
少し機嫌の悪くなった私を察してか、達雄が気まずそうにウーロン茶を一口含んだ。
助け船を出すように、英治くんがおつまみを私に差し出す。
「まあまあ、紗彩ちゃんずっと仕事してたんだろ?夕飯は?」
「食べてないけど……。今からならもういいわよ」
「体によくないよー。紗彩ちゃんが倒れたら紗優ちゃんが困るじゃん。すいませーん。オーダーお願いします」