契約恋愛~思い出に溺れて~

閉じ込められたような空間で
楽しそうに話す紗優の声だけが、
打ち付ける雨の音に対抗してる。


ハンドルを握る長い指。

柔らかそうな髪。

少しだけ、煙草の匂いを含んだ空気。


ユウと一緒にいた時、こんなドキドキはただただ嬉しいばかりだったのに。

今は少し、辛い。

罪悪感が消えないから。

英治くんを好きになるのは、

……怖いから。


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