契約恋愛~思い出に溺れて~
結局、お勧めのハンバーグセットを二つと、紗優用に単品のハンバーグを頼んだ。
ご飯は私の分から分けてあげれば良い。
「おのみもの、とってくるね」
フリードリンクのグラスを持って、紗優が言った。
「一人で大丈夫なの?」
「ええ。たまにやってるから」
「しっかりしてる子だよね」
頬づえをついて、彼がゆるく微笑む。
穏やかそうな表情に、少し気が緩んで、ずっと迷っていた事を聞いてみた。
「……英治くんは、どうしてあの子を構ってくれるの?」
「え?」
「紗優、喜んでる。
キャッチボールしたいなんて、ずっと私に言えなかったみたいなの。
だから英治くんのこと、本当に大好きになっちゃったみたい」
「それは光栄だね」