契約恋愛~思い出に溺れて~
「いつもありがとうございます」
「え?」
「横山さんの指摘、いつも的を得ていて。
俺、よく失敗ばかりしてたけど、最近少し自信ついてきたんです」
「そう。よかった。頑張ってね」
「ハイ!」
こんな風に後輩に言われるのはやっぱり嬉しい。
仕事をしていれば、こんな風に報われる瞬間が時々あって。
それが支えになっているのは事実だ。
ユウを失い、達雄とも別れ、英治くんとは物別れのような状態になり、今自分を支えるものは、仕事しかなかった。
紗優の事が気にはなっていたけれど、私は自分を保つために、いつもより仕事に打ち込み、残業を繰り返していた。