契約恋愛~思い出に溺れて~
「……んっ、あ……」
吐息が漏れて、体全体が熱くなる。
長いキスからようやく解放された時、私は酸欠状態みたいに、ぼんやりとして力が入らなかった。
「紗彩ちゃんがそんな事言うなんて意外」
「……だって。嫌だった?」
「イヤ?」
彼はにこりと笑うと、私の肩と膝を抱えて持ち上げ、どさりとベッドへ落とした。
「きゃっ……」
「かなり、そそられた」
目の前には、魅惑的に微笑む彼の顔。
次の言葉を吐き出す前に、唇が閉ざされる。
英治くんの柔らかい髪が、私の頬に落ちて。
ただそれだけなのに、心臓が大きく跳ねる。
体中が敏感に、彼の存在を感じてる。