契約恋愛~思い出に溺れて~
そのまま、彼の唇が体をなぞる。
「きゃ、やんっ……」
甘みを含んだ感覚に、肌が泡立ち吐息が漏れる。
「今年のプレゼントはこれでいいよ」
「うもう」
「紗彩」
「……英治くん」
目を閉じる。
彼の首に腕をまわして、その体温に癒される。
「お誕生日おめでとう」
「はは。ありがとう」
少し恥ずかしそうに微笑んで。
彼は貪るように私の唇を味わう。
その夜は、とても甘くて長かった。
うっかり寝すごしてしまって。
ボサボサの頭のまま、紗優が起きる時間ギリギリに家に帰った。