契約恋愛~思い出に溺れて~


紗優がまた深い寝息をたてはじめ、英治くんはこちらに戻ってきた。


「今度は落ちないといいね」


互いに、声をひそめて。

再び手をからみあわせる。


「なんか緊張するな」

「……私も」


薄暗い部屋の中で。

ゆっくりとキスを交わす。


そして静かに、

とても静かに、

互いの感触を確かめ合った。


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