契約恋愛~思い出に溺れて~


「おじちゃん、あさだよう」

「ん。んー」

「おはよう。サユだよ」

「あー、おはよ。紗優ちゃん」

「えへへー。サユの方がはやおきだ」


得意げな紗優の頭を、英治くんは寝たまま撫でた。


「これからも、起こしてよ」

「えー?」

「俺を、紗優ちゃんのお父さんにしてくれないかな」

「え?」


キョトンとした顔で、紗優はまじまじと英治くんを見る。


「おじちゃん、サユのパパになってくれるの?」

「んー、パパはもういるでしょ? 
だからお父さんにして欲しいんだけど」

「パパとおとうさんはいっしょじゃないの?」

「普通の人はね。でもサユちゃんは生んでくれたパパがいるから。俺の事はお父さんにしてよ」


< 429 / 544 >

この作品をシェア

pagetop