契約恋愛~思い出に溺れて~
「おじちゃん、あさだよう」
「ん。んー」
「おはよう。サユだよ」
「あー、おはよ。紗優ちゃん」
「えへへー。サユの方がはやおきだ」
得意げな紗優の頭を、英治くんは寝たまま撫でた。
「これからも、起こしてよ」
「えー?」
「俺を、紗優ちゃんのお父さんにしてくれないかな」
「え?」
キョトンとした顔で、紗優はまじまじと英治くんを見る。
「おじちゃん、サユのパパになってくれるの?」
「んー、パパはもういるでしょ?
だからお父さんにして欲しいんだけど」
「パパとおとうさんはいっしょじゃないの?」
「普通の人はね。でもサユちゃんは生んでくれたパパがいるから。俺の事はお父さんにしてよ」