契約恋愛~思い出に溺れて~

 週末はお天気が良かったので、物件を探して歩いた。

後で英治くんのアパートに行き、私の誕生会もする予定だ。

自然と浮かれてしまい、足取りも軽い。


「あ、式の日取り。1月4日でもいい?」

「お正月じゃない」

「でも、確実に親父さん休みだろ?」


確かに。

父は会社役員をしているから、休みといっても接待や付き合いなんかで、殆ど居ない方が多いと言ってもいいくらい。


「盆はもう式場が一杯だし、正月は4日まで休みって言ってたからさ」

「いつそんな話したのよ」

「この間、サユを送りに来た時、丁度帰ってきたから」

「そうなんだ」

「親父さんには出て欲しいでしょ?」

「まあ……」

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