契約恋愛~思い出に溺れて~
今日は泊まると両親に告げてある。
時間が経つにつれ欠伸を繰り返す紗優に、シャワーを浴びさせベッドに寝かせた。
はしゃぎ疲れたのか、紗優はすぐに眠りについた。
お腹にだけタオルケットをかけて、頭をそっと撫でる。
「お誕生日だったのに遊んであげれなくて、ごめんね」
いつもかまってあげれないことを寝顔に詫びていると、彼からの視線を感じた。
振り向くと目が合い、彼の方がぎこちなく笑った。
「英治くん、今日はありがとうね。紗優楽しめたみたいね」
彼は曖昧に頷くと、片手に持っていたビールのグラスをテーブルに置き、少し目を伏せて私を手招きした。
「ちょっと話があるんだけど」
声がなんとなく固い。
そのせいか何だか緊張してしまう。
「う……ん」
どことなく気まずいまま、彼の正面に座る。