契約恋愛~思い出に溺れて~
「入れよう、籍。いつがいい?
マンション決める前に行く?」
「うん、あ、でも、ユウのご両親に報告に行かなきゃ」
「そうか。その後じゃないと筋がおかしいな。じゃあ、それが終わったらにしよう」
「うん」
「そろそろ我慢も限界だし」
「何の我慢よ」
「送りオオカミになれないの結構きついんだよね」
「なっ」
「だってサユの前じゃまずいだろ?」
「あ、当たり前でしょ!!」
「ははは。じゃあ、またな」
笑顔のままの彼を乗せて、車は動き出した。
遠ざかって行く白いワンボックスカー。
確かに私も限界だ。
こうして彼の車を見送るのは、いつだって胸が痛いんだもの。