契約恋愛~思い出に溺れて~
「また遊びに来てもいいですか?」
「え?」
顔をあげたお義母さんの目が潤んでいる。
「紗優、おばあちゃんとおじいちゃんに会いたいもんね?」
紗優にそう呼びかけると、力強く頷く。
「うん。また来てもいい?」
すると、皺の寄った顔に弱々しい笑顔を浮かべて紗優の頭を撫でた。
「もちろん。いつでも来て? ありがとう、紗優ちゃん」
「お義母さんも、いつでも遊びに来てください」
「……ありがとう、紗彩さん」
何度も頭を下げながら、ユウの実家を後にして思う。
もっと、お義母さんとユウの間を取り持ってあげればよかった。
ユウが生きてるうちに、ちゃんともっと会いに行けば良かった。