契約恋愛~思い出に溺れて~


「明日から、はやまさゆだ」

「気になる?」

「プリントまちがえそうだもん」

「間違っても大丈夫よ。もう寝なさい。また明日ね」

「うん。おやすみなさい」


そうして、紗優が眠りにつくのを待って、部屋から出た。

居間では、彼がテレビを見ながらくつろいでいる。
私に気付くと、ソファの場所を少し開けて手招きをした。


「サユ、寝た?」

「うん」

「なんか飲む?」

「ううん。いいわ。英治くんは何飲んでたの?」

「そろそろ、それやめない?」

「え?」


何のことか分からず、周りをきょろきょろ見渡す。
私、何か変なものでもついてたかしら。

< 519 / 544 >

この作品をシェア

pagetop