契約恋愛~思い出に溺れて~
すると彼はプッと吹きだして、近づいた私を隣に座らせる。
「違う違う。呼び方変えない? ってこと。
俺もう、君の旦那さんなんだけどな」
「あ」
「呼び捨てでいいよ」
「え、あ、そうか。でもなんか、呼びにくいよ」
「そのうち慣れるでしょ。言ってみな」
「え、英治」
「そうそう」
「……くん」
「こら」
グイと、肩を抱き寄せられる。
ちょっとお酒臭い。
飲んでたのはビールのようだ。