契約恋愛~思い出に溺れて~

20分間だけ紗優と話をしながら夕食を取り、また仕事に戻るため玄関に向かうと紗優が軽く私の服の裾を掴んだ。


「ママ、早く帰ってきてね」

「うん。ごめんね。また行ってくるね。母さん、ごめん。よろしくお願いします」

「ハイハイ。分かってるけどねぇ。ホントにいつまでこんな生活するつもりなのかしら」

「ごめん」


小さな声で返事をして、私はまた会社へと戻る。


 青柳君はまだデスクに向かっていた。


「できた?」

「あっ、すいません。もう少しだけ待ってください」

「わかったわ」


不在の間に届いたメールを確認する。

取引先からの確認メール。
社内の伝達事項。

それらに返信して息をついた頃、青柳君が書類を持ってきた。


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