半年記念日☆
ドキドキするのはいつものこと。



だけど今日はいつも以上にドキドキで。



そのドキドキは決して嬉しいドキドキじゃない。



瑛の顔が遠く横断歩道の向こうに見えて思わず駆け出した。



瑛との距離を早く縮ませて、このイヤなドキドキをどうにかしたかった。



瑛に会えたことの嬉しさのドキドキに変えたかった。



「志保」



横断歩道の真ん中で瑛があたしの名前を呼ぶ。



あたしの気持ちなんて全然知らない瑛は「向こうで待っててくれたらいいのに」なんてつれないことを言う。



「早く会いたかったから」



瑛は息を切らして言ったあたしの横を通り過ぎながら「ほら、志保、信号かわるよ」ってあたしを呼び寄せた。

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