バニラ
「――いやあっ!」

恭吾の指が敏感なところに触れたとたん、あたしの躰はさらに震えた。

「…濡れてる。

胸だけで感じちゃった?」

「んんっ…ふっ…」

部屋に響く水音に、耳まで犯されている気分になる。

「ダメ…やっ!」

大きく刺激してきた指に、あたしの躰が震える。

「ここがいいの?」

「ひあっ……ああっ……」

あたしの躰が溶けそうになる。

チョコレートみたいにトロトロに溶けて、なくなってしまいそうだ。

「ヤバい…。

俺もう、限界だ…」

恭吾の灼熱が敏感なところに触れた瞬間、あたしの躰がビクッと震えた。
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