バニラ
許可って、何の?

わからなくて黙ったあたしに、
「俺と理彩がつきあうの」

恭吾が言った。

「えっ、ウソ…」

「ホント。

急に失恋話をされた時、すごくビックリしたんだから。

そのうえ、つきあってくださいなんて言われちゃって」

昨日のあたし、酔っていたとは言えど何てことを言ったのよ…。

もうやけ酒しないことを、あたしは心の底から誓った。

「俺は理彩の告白をオーケーした」

恭吾が言った。
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