バニラ
やじ馬がたくさんいる。

その中心にいるのは理彩と…あれは、元カノとか言うヤツか?

見るからにヘタレでバカそうなヤツだ。

しかも躰に触りやがって!

少し彼に痛い目にあわせた方がいいらしいなと思いながら、俺は彼らに近づいた。


「さっきはありがとう」

理彩にフォークでパスタを巻きながらそんなことを言われたものだから、俺は何のことだかわからなかった。

元カノのことかと理解した後、
「それは当然でしょ」
と、言葉を返した。

「すごく、かっこよかった」

そう言った後、理彩が顔を赤らめた。
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