バニラ
その日の夜。

仕事が終わると早速俺は理彩の家に向かった。

会社から近いところにあったので、そんなに時間がかからなかった。

案外好都合な場所にあるんだな。

「おかえり、恭吾」

理彩が迎えた。

早速か。

まあ、これから一緒に暮らす訳だからな。

「ただいま」

返事をした後、俺はリビングに足を向かわせた。

「今度の休み、荷物持ってここにくるから」

「えっ、もう?」

そう言った理彩に、
「もうって、引っ越し業者にもそう頼んであるんだし」

俺は返した。
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