秘密の花園
「よし!コレから船で学園まで行くんだけどなぁ?」
「何?」
「薔薇学園は関全寮生だ!」
「え!?」
嘘!?聞いてないんですけど…?
家に帰れないって事?
イジメとかあったらどうすんの?
アタシはばくばくする心臓…や、内臓全部を抑えながら、月歌の話を聞く。
「…ま、それローズパフュームの人間だけ」
「え!?」
って事はそのローズパフュームじゃなかったら寮じゃないって事だよね!?
そうだよね!うん!絶対そう!
「それで…冥李…お前には俺達と同じ…ローズパフュームに入ってもらう」
「はい?」
「はい?じゃなくて…はい!だろ?」
「いやいや…何故にアタシが寮?」
疑問だらけに加えて怒りがふつふつ…
手はすでに殴る準備が出来ていた…

「冥李…お前は選ばれた人間…だからこの超お金持ちの薔薇学園に転入できんだぞ?」
「そ…そーなの?」
「そうだ!」
強引な月歌の顔を見てると、笑えてくる…

ブロロロロロロ

「お!迎えのヘリだ」
「船じゃなかったの?」
「お前は船だ」
「え?」
「俺様はヘリでいく」
「道筋判んないよ!」
「それはお付の人…渡(ワタリ)がやってくれるさ」
月歌が指差した先にはニコニコしたおじいさんがコッチを見ていた…
あたしは浅くお辞儀した…
でもでもでもでも!不安!不安!
このまま…未知の世界に…ラチ!?やだ!
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