秘密な彼氏
こんな顔じゃ、学校に行けないな…。

隆志はと言うと、私がもう目を覚ました時にはもういなかった。

美里に『今日は休む』とメールを作成すると、送信した。

すぐに、『ゆっくり休んでね』と美里から返事が返ってきた。


その日の夕方、美里が家を訪ねてきた。

「北川さんと話はできた?」

美里が聞いてきた。

私は美里の前にオレンジジュースを置いた後、首を横に振った。

「それがね…隆志、夜遅くに帰ってきたの」

呟くように、私は美里に言った。

言った瞬間、また私の目から涙が出てきた。
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