秘密な彼氏
「ウソつくなんて早いって…じゃあ、昨日一緒にいた女性は誰だったんですか?」

美里が質問をしたけど、
「俺はあやめの質問にしか答えない」

隆志がピシャリと跳ね返した。

何じゃそりゃ!?

美里がどうにか隆志の壁から隙間を見つけて、“言ってあげて”と私に視線を送ってきた。

「昨日一緒にいた女の人は誰だったの?」

美里の代わりに、私は隆志に聞いた。

「何だ、気づいてたんだ」

意外な答えが返ってきた。

えっ、どう言うこと?

「だって、あやめ怒ってたじゃん。

怒ってたから、キスもエッチも何にもしてくれなかったじゃん」
< 68 / 170 >

この作品をシェア

pagetop