四竜帝の大陸【青の大陸編】
行為のまどろみから目覚めたりこが風呂に入ってる間、我は長椅子で‘ころころ’をして、りこを待っていた。
日没前に性交した場合、りこは一眠りしてから必ず風呂に入る。
夜はそのまま寝入ってしまい、翌朝に入浴する。
……交尾後の密かな楽しみであった“我が綺麗にする”は、自粛中なのだ。
我は身体を丸めて“ころころ”をしながら、いい子さんでりこを待っているのだ。
この‘ころころ’とは、なかなか面白い。
ふむ。
もっと長距離でやってみたいものだな。
トラン火山の山頂から麓まで、そして麓から山頂までを往復してみるか……。
赤の大陸にある砂丘も‘ころころ’に、適している気がするな。
「おい、じじい!」
温室に繋がる扉がノックと同時に開かれた。
<青>だった。
「おい。今日は茶に来なかったな。まあ、俺様も忙しかったから丁度良……じじい、なにやってんだ? 老化防止の体操か?」
<青>の手には、特注の蓋をしたバケツ。
「鯰の餌は温室に置いて来い、居間には持ってくるな」
それと紙袋。
「つい、持ってきちまった。ふっふっふ……これは新作なんだ! 栄養価はそのままで、臭いを半分以下にすることに俺様は成功した。さすが、俺様だ!」
鯰。
りこはあの鯰がお気に入りだ……忌々しいことにな。
「おちびは? おちびに見せたいもんがあるんだけど。……6点なんてある意味すげぇ点数取っちまって、落ち込んで出てこれないのか?」
<青>は寝室の扉に顔を向け、首を傾げた。
6点。
すでに報告済みか。
まあ、そうだろうな。
「違う。風呂だ」
もうすぐ出てくるはずだ。
長湯はしないと言っていたからな。
「風呂? まだ夕飯前……ああ、そっか! おちびは異世界でも特に風呂好きな人種なんだって、こないだ言ってたもんな」
そうなのだ。
りこは日本人という人種で、風呂に対して強いこだわりと執着を持つ変わった種族らしいのだ。
「りこは風呂が好きだ。ここの風呂をとても気に入っている。でかしたな、ランズゲルグよ」
我も、りこと入る風呂は好きだ。
だが。
交わった後の入浴は、りこには一人で入ってもらう事にした。
理由は簡単・単純だ。
我は竜の雄で、りこは人間の女だからだ。
日没前に性交した場合、りこは一眠りしてから必ず風呂に入る。
夜はそのまま寝入ってしまい、翌朝に入浴する。
……交尾後の密かな楽しみであった“我が綺麗にする”は、自粛中なのだ。
我は身体を丸めて“ころころ”をしながら、いい子さんでりこを待っているのだ。
この‘ころころ’とは、なかなか面白い。
ふむ。
もっと長距離でやってみたいものだな。
トラン火山の山頂から麓まで、そして麓から山頂までを往復してみるか……。
赤の大陸にある砂丘も‘ころころ’に、適している気がするな。
「おい、じじい!」
温室に繋がる扉がノックと同時に開かれた。
<青>だった。
「おい。今日は茶に来なかったな。まあ、俺様も忙しかったから丁度良……じじい、なにやってんだ? 老化防止の体操か?」
<青>の手には、特注の蓋をしたバケツ。
「鯰の餌は温室に置いて来い、居間には持ってくるな」
それと紙袋。
「つい、持ってきちまった。ふっふっふ……これは新作なんだ! 栄養価はそのままで、臭いを半分以下にすることに俺様は成功した。さすが、俺様だ!」
鯰。
りこはあの鯰がお気に入りだ……忌々しいことにな。
「おちびは? おちびに見せたいもんがあるんだけど。……6点なんてある意味すげぇ点数取っちまって、落ち込んで出てこれないのか?」
<青>は寝室の扉に顔を向け、首を傾げた。
6点。
すでに報告済みか。
まあ、そうだろうな。
「違う。風呂だ」
もうすぐ出てくるはずだ。
長湯はしないと言っていたからな。
「風呂? まだ夕飯前……ああ、そっか! おちびは異世界でも特に風呂好きな人種なんだって、こないだ言ってたもんな」
そうなのだ。
りこは日本人という人種で、風呂に対して強いこだわりと執着を持つ変わった種族らしいのだ。
「りこは風呂が好きだ。ここの風呂をとても気に入っている。でかしたな、ランズゲルグよ」
我も、りこと入る風呂は好きだ。
だが。
交わった後の入浴は、りこには一人で入ってもらう事にした。
理由は簡単・単純だ。
我は竜の雄で、りこは人間の女だからだ。