四竜帝の大陸【青の大陸編】
2人は厳しい採点をしたけれど。
私は、そうは思わなかった。
「……ううん、120点! ありがとう、ハクちゃん」
私にはちゃんと伝わった。
これは、直球すぎて分かりにくい……ハクちゃんなりの褒め言葉。
だから120点。
眩しいくらい綺麗だって、ハクは言いたかったんだよね?
特別に美人の私じゃなくても、貴方は‘綺麗‘だって感じてくれた、思ってくれた。
お世辞なんか言えるほど器用な人じゃないって、私は知っている。
「はははっ! あんたらって、なんかこう……不思議だねぇ」
嬉しくて思わずハクに抱きついちゃった私に、ダルフェさんが笑い……カイユさんにぺしっと頭を叩かれた。
私達はそれぞれお互いのつがいの頭に、<花鎖>の冠をのせた。
手が届くようにしゃがんでくれたハクちゃんの頭に、私の作った<花鎖>をそっと置いた。
ハクちゃんも、私の頭に<花鎖>の冠を慎重にのせてくれた。
なんだか……指輪の交換みたいで、甘くて幸せな気持ちになった。
昨日も感じたけれど、ハクちゃんはお花の飾りもけっこう似合うのだ。
真珠色の長い髪の上では、色とりどりの花が鮮やかさを増すような気がした。
仕上げは<花鎖>の冠を、カイユさんが数本の隠しピンで固定してくれた。
なるほど、そうしないと踊ったら落っこちちゃうものね。
「さあ、行こうぜぇ。……あ、旦那達は先に転移で移動してください。俺等はジリを舅殿に預けてから行くんで。あっちでは陛下の指示に……っておいっ!?」
ハクちゃんはダルフェさんの話の途中で転移してしまい、私には最後まで彼の言葉が聞こえなかった。
陛下がなんとかって、言っていたような……おわわっつ!?
「ハクちゃ……あ。竜帝さんっ!」
目の前には、腕組をした竜帝さんが立っていた。
彼も普段とは装いが、少し違った。
さらさらの青い髪を高い位置で結い、金細工の髪留めで飾っていた。
瞳と同じ色のアオザイ風の衣装は、上半身を中心にさまざまな濃さの青で細かな刺繍が施されていた。
まさに、女神さま!
この世界で私のミス・ユニバースは……現在の所は竜帝さん、貴方ですっ。
「よう、おちび。ん? なに呆けた顔してんだよ、雰囲気にのまれちまったか?」
「え、う、まあ……っははは?」
女性のような美貌がコンプレックスの彼に、本当のことは言えず。
笑って、ごまかした。
私は、そうは思わなかった。
「……ううん、120点! ありがとう、ハクちゃん」
私にはちゃんと伝わった。
これは、直球すぎて分かりにくい……ハクちゃんなりの褒め言葉。
だから120点。
眩しいくらい綺麗だって、ハクは言いたかったんだよね?
特別に美人の私じゃなくても、貴方は‘綺麗‘だって感じてくれた、思ってくれた。
お世辞なんか言えるほど器用な人じゃないって、私は知っている。
「はははっ! あんたらって、なんかこう……不思議だねぇ」
嬉しくて思わずハクに抱きついちゃった私に、ダルフェさんが笑い……カイユさんにぺしっと頭を叩かれた。
私達はそれぞれお互いのつがいの頭に、<花鎖>の冠をのせた。
手が届くようにしゃがんでくれたハクちゃんの頭に、私の作った<花鎖>をそっと置いた。
ハクちゃんも、私の頭に<花鎖>の冠を慎重にのせてくれた。
なんだか……指輪の交換みたいで、甘くて幸せな気持ちになった。
昨日も感じたけれど、ハクちゃんはお花の飾りもけっこう似合うのだ。
真珠色の長い髪の上では、色とりどりの花が鮮やかさを増すような気がした。
仕上げは<花鎖>の冠を、カイユさんが数本の隠しピンで固定してくれた。
なるほど、そうしないと踊ったら落っこちちゃうものね。
「さあ、行こうぜぇ。……あ、旦那達は先に転移で移動してください。俺等はジリを舅殿に預けてから行くんで。あっちでは陛下の指示に……っておいっ!?」
ハクちゃんはダルフェさんの話の途中で転移してしまい、私には最後まで彼の言葉が聞こえなかった。
陛下がなんとかって、言っていたような……おわわっつ!?
「ハクちゃ……あ。竜帝さんっ!」
目の前には、腕組をした竜帝さんが立っていた。
彼も普段とは装いが、少し違った。
さらさらの青い髪を高い位置で結い、金細工の髪留めで飾っていた。
瞳と同じ色のアオザイ風の衣装は、上半身を中心にさまざまな濃さの青で細かな刺繍が施されていた。
まさに、女神さま!
この世界で私のミス・ユニバースは……現在の所は竜帝さん、貴方ですっ。
「よう、おちび。ん? なに呆けた顔してんだよ、雰囲気にのまれちまったか?」
「え、う、まあ……っははは?」
女性のような美貌がコンプレックスの彼に、本当のことは言えず。
笑って、ごまかした。