四竜帝の大陸【青の大陸編】
「……うっ!!」
私は、とっさに鼻を押さえた。
旦那様のこの姿に感動の涙じゃなくて、興奮で鼻血が出そうだなんて。
ああ、私。
おちび竜の貴方に関しては、やっぱり変態になっちゃったのかもしれません。
「うん、うん。遠慮無くもらいます。ハクちゃんを、貰います……ハク」
ぐるぐる巻きになった小さな旦那様を、胸に閉じ込め抱きしめた。
心配した鼻血は出なかった。
でも、鼻の奥がつーんとした。
「ぁ……ありがとう。ハクちゃん、ハクっ」
ハクちゃんのあたたかな舌が、私の顔を舐めてくれた。
鼻血じゃなくて、涙が少しだけ零れてしまったから。
「うむ、甘い。この涙は、とても甘い……嬉しい時の味だな。りこ……」
「ハクちゃ……ん……」
人型のハクちゃんがしてくれる、身体の芯まで痺れるようなキスも。
小竜のハクちゃんがしてくれる、心を優しく撫で上げるようなキスも。
「……大好き、ハク」
貴方のしてくれるキスは。
全部、好き。
ハクが。
貴方が、大好き。
「りこ。申し訳ないが、ちと離してくれるか?」
「え……なんで?」
「我は元々りこのモノなのでな。我だけではなくこれも、プレゼントなのだ」
本当は離したくなかったけれど。
このらぶらぶな雰囲気を察して、誘ってくれないところがハクちゃんらしいというか……。
ハクちゃんは私からさっさと身体を離し、つま先立ちでバレリーナのようにくるくると回転して巻きつけていたかけらのチェーンをはずした。
「くすん……どんかん」
「何か言ったか?」
「な、なんでもないです」
私は、とっさに鼻を押さえた。
旦那様のこの姿に感動の涙じゃなくて、興奮で鼻血が出そうだなんて。
ああ、私。
おちび竜の貴方に関しては、やっぱり変態になっちゃったのかもしれません。
「うん、うん。遠慮無くもらいます。ハクちゃんを、貰います……ハク」
ぐるぐる巻きになった小さな旦那様を、胸に閉じ込め抱きしめた。
心配した鼻血は出なかった。
でも、鼻の奥がつーんとした。
「ぁ……ありがとう。ハクちゃん、ハクっ」
ハクちゃんのあたたかな舌が、私の顔を舐めてくれた。
鼻血じゃなくて、涙が少しだけ零れてしまったから。
「うむ、甘い。この涙は、とても甘い……嬉しい時の味だな。りこ……」
「ハクちゃ……ん……」
人型のハクちゃんがしてくれる、身体の芯まで痺れるようなキスも。
小竜のハクちゃんがしてくれる、心を優しく撫で上げるようなキスも。
「……大好き、ハク」
貴方のしてくれるキスは。
全部、好き。
ハクが。
貴方が、大好き。
「りこ。申し訳ないが、ちと離してくれるか?」
「え……なんで?」
「我は元々りこのモノなのでな。我だけではなくこれも、プレゼントなのだ」
本当は離したくなかったけれど。
このらぶらぶな雰囲気を察して、誘ってくれないところがハクちゃんらしいというか……。
ハクちゃんは私からさっさと身体を離し、つま先立ちでバレリーナのようにくるくると回転して巻きつけていたかけらのチェーンをはずした。
「くすん……どんかん」
「何か言ったか?」
「な、なんでもないです」