四竜帝の大陸【青の大陸編】
=ハクちゃん、ハクちゃ~ん!
私はハクちゃんに話しかけた。
口には出さずに。
皆に聞こえないほうの念話モードを使った。
ハクちゃんは直ぐに気づき、テーブルの上をとてとて走って戻ってきてくれた。
=りこ、どうした? 皆には‘内緒‘の話か?
=うん。だって、雰囲気が……ねぇ、ハクちゃん。ダルド殿下とセレスティスさんの会話も変だったし、竜帝さんは謝ってるし…どういうことかな?
ハクちゃんはテーブルからピョンッと跳び、私の胸にくっついた。
小さな頭をすりすりしつつ、念話を続けた。
=あれは消去だな。
=消去?
当然ながら、セレスティスさんはダルド殿下を知っていた。
でも、ダルド殿下は……消去って、まさか!?
=ランズゲルグは他者の記憶を消せるのだ。
=ええ~!
胸から顔をあげたハクちゃんは、金の眼をくるんと回して言った。
=なかなか便利な能力だぞ? こっそりおいたをしても、被害者の記憶を消せば、片っ端から目撃者を殺さずともばれぬしな。
はい!?
私はハクちゃんに話しかけた。
口には出さずに。
皆に聞こえないほうの念話モードを使った。
ハクちゃんは直ぐに気づき、テーブルの上をとてとて走って戻ってきてくれた。
=りこ、どうした? 皆には‘内緒‘の話か?
=うん。だって、雰囲気が……ねぇ、ハクちゃん。ダルド殿下とセレスティスさんの会話も変だったし、竜帝さんは謝ってるし…どういうことかな?
ハクちゃんはテーブルからピョンッと跳び、私の胸にくっついた。
小さな頭をすりすりしつつ、念話を続けた。
=あれは消去だな。
=消去?
当然ながら、セレスティスさんはダルド殿下を知っていた。
でも、ダルド殿下は……消去って、まさか!?
=ランズゲルグは他者の記憶を消せるのだ。
=ええ~!
胸から顔をあげたハクちゃんは、金の眼をくるんと回して言った。
=なかなか便利な能力だぞ? こっそりおいたをしても、被害者の記憶を消せば、片っ端から目撃者を殺さずともばれぬしな。
はい!?